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ハーフ。

6月は疲労がピークになる印象。梅雨という気候のせいもあるかもしれない。
そして目が離せないのもこの頃。
手作業が多い栽培管理もピークで追いつかない。

今年は過去に比べ伸長が早い。
5月が暑かったせいかと思われる。
昨年より10日以上早く摘芯スタート。
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誘引と害虫退治に手間がかかる。
とくに今はコガネムシが旺盛な食欲で荒らしまくっているので、毎日イタチごっこだ。
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草を生やすのも大切だが、風通しも優先しているので、ある程度伸びたら定期的に草刈り。
畑の面積が大きくなった分、草刈りもなかなかの重労働だが、終わった畑は見た目もキレイになり、これはこれで達成感がある。
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花が咲き終わり、生殖成長も本格化。
結実を迎えた小さく固い顆粒たちを見ていると、疲れもやわらぐ。
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このところ「療養」と称して定期的に温泉に行っている。
おかげで少しずつ疲労と体力が回復しつつあるようだ。
温泉王国、信州に感謝。

間もなく7月。
実りの秋に向けた2016ロードも、折り返し点です。
# by quistcojp | 2016-06-28 09:01 | 真田ヴィンヤード

主体という魂

英国がEUを離脱する。
個人的には、極めて妥当で合理的な判断だと思った。

元々EUは実験的な試みだ。
とてつもなく大きく、歴史的で、多くの時間を必要とする試み。
その中でひとつのサンプリングが生まれた、という印象。

集合と離散は繰り返される、必ず。
各々にメリットがあり、デメリットがある。
そのバランスが崩れるとき、揺れるのは必然。

デメリットの最たるものが「不安や抑圧を感じる」という民心だ。
今回は移民、雇用、福祉が発端だという。
まるで日本の近い将来のようだ。

アメリカの大統領選でトランプのような発言をする人間が得票を得るのも同じような心象から生まれたものだという印象がある。
非常に危険でもあるが、ある意味「こういう輩に引きずられる心象に陥っている」と思わざるを得ない(アメリカの場合は人種問題が絡む)。

集合体は「ある程度の主体性を犠牲」にすることで成り立つ。
それを「みんなの利益のため」にすり替えられ、主体(個人)の魂までをも押しつぶされると大変なことになる。
抑圧の始まり。
「権益」「階級」がそれに拍車をかける。
全ての争いは、ここから始まる。
戦争も。



数を背景にした強論。
グローバルという名の抑圧。
便利、最新という囲い込み。
リスクという名の恫喝。
バジェットを得るための安易な仕組み変え。
社会性を見失う勝者。

そこでは、個という主体は抹殺される。



素人考えでも、案外と的外れにならない考え方。
「困るのは誰だ?」
「人間は欲望で行動する」

英国がEUから抜けていちばん困るのは?
ひととおりのニュースや諸説を眺めてみた。

どうやら英国は輸入大国らしい。つまり消費経済の国、ということか(少し日本に似ている)。
他のEU加盟国の大企業にとって英国は最大の市場で、各国の対英貿易収支は明らかな黒字だとか。
爆発的な成長を見せてきた中国、インド、ブラジルの影に隠れているけど、とても魅力的な市場らしい。

もしかして、EUから離脱しても英国の経済規模に大きな変化はないのかもしれない。
つまり、困るのは他のEU加盟国。



英国に拠点を置く日本企業は1,000社以上を数えるそうだ。
英国って交渉が上手そう。EU離脱後は強気に出てくるかも知れない。
まぁ、頑張って欲しい、としか言えない。



キャメロン首相、日本であの判断をしたら、組織や権力を大切にする長老連中から総スカンを食うだろうなぁ。
数日前に、英国では「新聞各紙の意見が二分している」というニュースを見たが、日本では考えられない。
みんなが一斉に同じ論調を「大量に流し続けている」から。
ちょっと羨ましかった。



「大きな枠組み」「統一市場」は、それほど重要なのか?
単に、閉鎖的な大きな空間ができるように思える。

いや、重要だ。
要は、人間がその仕組みをどう動かすか、だ。

結局、今回のEU離脱問題は、経済的な危機という論調ではなく、
「精神的な危機」と捉えるべき。
これは全世界の問題だ。

集合体を活かすのも人間。
でも、個という主体があるのも人間。

個の主体を抹殺したとき、争いは起こる。
なぜ未だに戦争は起きるのか?
大きな数字の経済成長だけを拠り所にするのっておかしくないか?

主体の魂を無視しつづける日本のトップと、選挙戦に勝つことだけがモチベーションの方々。
ただウケ狙いを垂れ流すだけの安全運転メディア。
嗚呼。

EU離脱ニュースに触れ、様々な思いが吹き出してしまった。
# by quistcojp | 2016-06-25 10:36 | 日常

今日も淡々と

昨日・今日と6:00〜8:00に棚田の草刈り。
今年は田植えに参加できなかったけど、草刈りは既に4回目。
なかなかハードです。

稲にはそんなこと関係無く、すくすく成長しているようです。
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真田ヴィンヤードもせっせと草刈り、誘引の毎日。
今日は1箇所コウモリガの幼虫を発見!
虫との闘いも本格化してくる頃。
淡々と進めます。
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# by quistcojp | 2016-06-12 18:47 | 農民ライフ

開花

昨日、開花しました。

シャルドネ。
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リースリング。
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どっちがどっちか見分けはつかない。

去年の栽培ノートを見ると、シャルドネが7日、メルロが8日になっている。
メルロと岩清水ヴィンヤードのソーヴィニヨン・ブランはまだ開花していないが去年とほぼ同じだ。
暖かい印象の今年だけど、そーなんだ。

去年は6月中旬からコガネ虫が発生している。
下旬には雹もあった。

さて、これからが日本での栽培の課題、湿度だ。
誘引にはかなり気を遣わなければならない。
梅雨の間は畑に湿気がこもらないようマメに草刈りもしよう。

ん〜休んでいるヒマが無いな、やっぱり。
# by quistcojp | 2016-06-08 17:28 | 真田ヴィンヤード

東京さんぽ

5月28日、東京へ行ってきました。
現展という展覧会に入選し六本木の国立新美術館で展示してもらったので。

1年ぶりかな、国立新美術館。
黒川紀章はやっぱりデザインセンス抜群ですね。
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都知事選にさえ出なければ「名建築家」として永遠に名を刻んだのに。
創造を行う者は、権力側に足を踏み入れてはいけません。

それにしても昨今のアートブームは凄いなぁ。
ついでに「MIYAKE ISSEY展」を覗いていこうか、と思いきや大行列。
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嫌いなんだよね、行列。
信じられない、ラーメン店の行列も。
さっさと諦める。

東京へいったついでに銀座も寄りました。
ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)でポスター展。
田中一光、亀倉雄策、松永真、原研也、葛西薫、奥村靫正、福田繁雄、永井一正、仲条正義、大貫卓也・・・。
1980年代にクリエイティブ業界へ足を踏み入れることができ幸せでした。
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ギャルリーためながの「ポール・アイズピリ」も最高でした。

東京さんぽ、やっぱり楽しい。
# by quistcojp | 2016-06-07 08:55 | アート